勉強の意義

塾講師をしていると、勉強に意義を見出せていない子が多いことに気づかされる。

まあ、個別指導の塾ということで、単にそういう子たちが集まっているだけという説もあるが

それにしても、とりあえずやり方だけ知りたいとか、答えが分かればどうでもいいとか、そういった態度を取る子が多いような気がするのだ。

多分、受験のためならそれでも構わないのだろう。

答えが全ての世界だし、余程の難関校でもない限り定型的な問題しか出てこないから、やり方を覚えれば受かる。

僕がもうすぐ受ける国家試験でさえ、考えさせる問題はほとんど出てこない。(もっとも、こちらは「医師になる人を決めるための試験」という性質があるからだが)

でも、本当に覚えるだけ、答えをだすだけの勉強に価値があるのだろうか。

効率よく入試を突破していい学校に入り、また効率よく勉強していい学校に入り、効率よく試験を突破してお金を稼ぐ

確かに俗に言う「勝ち組」なのかも知れないが、それは本当に豊かな人生と言えるのだろうか。

勉強することでこの世界のことを知り、そこから自分の哲学や信念を作り上げ、その上に立って自分の思うことをする。

これこそ勉強の価値であり人生の豊かさではないかと僕は思う。

教え子にこのことが伝わっていればいいなぁ。