医学生の足枷

医学部のカリキュラムは厳しい。

と言っても、暇な時間が無いわけではなく、長期休みも高校生と同じくらいあるのだが

何が厳しいのかというと、必修の授業だったり実習だったりテストだったりが多いのだ、というかほぼ全て必修である。

大学にもよるが、何か一つ科目を落とせばそれだけで留年になるし

絶対出席しなければいけない授業が山ほどあるから、毎日朝から晩まで授業を受けるという高校生みたいな生活を送る羽目になる。

おまけにテストも多い。

習う科目分だけテストがあるから、2週間で20個テストなんてこともあった。

病院実習期間に入れば、授業は無くなり多少暇な時間が増えるが、その分新たな問題が生まれる。

先の予定が分からないのだ。

病院で働く先生方に合わせて予定が決まるため、当日に平気で1時間遅れたりするし、急に呼び出しなんてこともある。

2週間先の予定なんて全く分からない。

6時までオペかもしれないし、1日空いているかもしれない。

僕は家が遠かったから本当に苦労した。

だから長期間で何かを成し遂げられる医学生は本当にすごいと思う。

空いている時間をFullに活用し、予定がバッティングすれば先生と交渉し、日々出される課題をこなしながら別のこともできる人にしか許されないからだ。

これから医学生になる予定の人は、医学生の足枷が凄く重たいということを覚えておいて欲しい。